2013年2月26日火曜日

[CEDEC 2011]日米両方でAAAゲーム開発をして分かったこととは? ライアン・ペイトン氏が語る「僕の海外

。 ■ゲームは技能検定ではない  かつてゲームは,プレイヤーのスキルを競うものという側面が強かった。しかしCoDとHaloの比較において,そのパラダイムはもはや必ずしも通用しないことが明らかになっている。  CoDでは,最悪の腕前のプレイヤーであっても,それなりにゲームを楽しむことができる(デス,ドラゴンクエスト10 RMT?ストリークなど)。一方Haloはスキル勝負の部分が強く,負けた方はなんとも嫌な気分を味わうことになる。  HEAVY RAINのディレクターは,「ゲームは続くようになった。ゲームオーバーの時代は終わった」と言う。新時代のゲームは,プレイヤーが気持ちよくなるためのゲームなのだ。ゲームには「プレイヤーが見たことのない世界に連れて行く」だけではなく,「勝敗のない世界に連れて行く」必要が生じている。 ■プレイヤーがゲームに投じる時間を尊重しない  日本のゲームは映画のように長大なストーリーを有し,クリアまでとにかく時間がかかる。アメリカのとあるレビューサイトは,「ドラゴンクエストIX」を評価するにあたって,「このゲームのすべての要素をクリアするには773時間が必要」と算出した。平均的なアメリカ人プレイヤーは,そんなに時間のかかるゲームを遊びたいとは思わない。  また,プレイ時間と報酬の関係にも問題がある。モンスターハンターシリーズでは,どんなに長くても45分程度で1ゲームが終わるが,タイムアップでゲームが終わると,その45分に対して事実上まったく報酬が発生しない。アメリカ人プレイヤーはそんな状況に面したらPSPを壁に投げつけるし,実際投げつけた。 ■ガラパゴス化  ゲームに限らないが,視線があまりに内向すぎる傾向がある。 ■過去のIP/プラットフォームが活かされない  日本には素晴らしいゲームがいくつもあるが,いま世に出ている新作は比較的最近作られた作品の続編ということが多い。またそういった新作は,プラットフォームを1つに絞っていることもままある。  世界的に見ると,「ICO」や「クロノトリガー」など,日本の古いゲームには熱狂的なファンがいる。そういった古いIPを活かせていない。 クロノトリガーは,海外で「RPGオールタイムベスト企画」をすると必ず名前が挙がる。FPSの生みの親であるロメロも大ファン コンソールゲームの未来  ライアン氏は,DQ10 RMT,スマートフォンやタブレットの成長,そしてApp Storeの発展という状況についても危機感を抱いている
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